MS-IMEに批判的なものが優勢
では、実際のところはどうなのか。
J-CASTニュースで調査した限りでは、各日本語入力ソフトの誤変換の割合・傾向を統計的に集計したものや、ソフトのシェアを示したものは特に見あたらない。ただ、ブログでの評判を分析する「kizasi.jp」で検索すると、もっとMS-IMEに対して批判的なコメントが目立つ。具体的な操作方法を解説しているだけのブログを除くと、
「ぶっちゃけMS-IMEって馬鹿だしね!」
「MS-IME に我慢できなくとうとうATOK 購入」
などと、「評判」の面では、MS-IMEに批判的なものが優勢だ。一方の「ATOK」という言葉で検索すると、ATOKを非難する言葉はほとんどヒットしない。
また、「ミクシィ」のコミュニティーにも、MS-IMEの変換精度の低さを嘆くものがあり、「事務所」「スーファミ世代」「オリコン」といった、大して難しいとは言えない言葉が変換できない、という指摘が上がっている(この3単語、J-CASTニュース記者が使っているATOKでは、1回で変換できた)。
なお、古川さんの指摘について、マイクロソフトの広報部にコメントを求めたところ、
「Vista IME(正式名称はMicrosoft IME)/Office 2007 IMEのどちらも、ミスタイプ、誤変換のまま確定、削除というような動作を繰り返すと、その学習結果の副作用として変換効率が悪くなる(予期しない変換結果や以前誤変換のまま確定してしまった漢字がでる)可能性はあります」
と、トラブルの原因を推測。誤変換のまま「確定」させてしまうと、いわば「お馬鹿になる」、ということのようだ。