ガソリンスタンドセルフ店の拡大はとまらない
また、ガソリンも軽油も値段が高くなり、その結果、ドライバーのトンデモ勘違いが起こる。JAF本部では、
「これまで買っていたガソリンの価格を覚えていて、その値段に近い表示価格のものを入れたら、軽油だった、というものもあります」
といっている。
JAFは「ドライバーに注意を促していく」というのだが、JAF本部も、愛知支部も頭を抱えているのがセルフ店の急拡大だ。セルフ店が無かった時代には、こうした給油トラブルが起こることは殆ど無かったからだ。日本エネルギー経済研究所の調べによると、00年12月末で全国に422店舗だったセルフ店は、01年末は1353店になり、03年末は3423店舗、06年末は6162店舗と倍々で増えている。この理由を同研究所は、
「ガソリンスタンドは過当競争下で価格競争になっていまして、消費者が1円でも安いガソリンが欲しいと奔走している中で、店員がサービスをする店舗は経営が難しくなっているのが現状です」
とし、セルフ店の拡大はこれからも続く状況で、ドライバー一人一人が自分の車の燃料の種類くらいは覚えるよう徹底させるしか対策はないようだ。