「朝日・日経以外は誹謗中傷報道」 民主小沢マスコミ批判の不透明

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   民主党・小沢一郎代表が、福田康夫首相との党首会談で浮上した「大連立」によって、政治的混乱が生じたとして、辞任を表明した。しかし、辞任会見での発言の多くはマスコミに対する批判に割かれ、「朝日新聞日経新聞を除いて自民党の情報を垂れ流した世論操作」「私を政治的に抹殺し、民主党のイメージダウンさせることを意図した誹謗中傷報道」とまで指摘した。しかし、やり玉にあがった読売産経などは猛烈に反発している。

党首会談を呼びかけたのは小沢か福田か?

党首会談をめぐる報道に小沢代表は「朝日・日経以外は誹謗中傷報道」と「ブチ切れた」
党首会談をめぐる報道に小沢代表は「朝日・日経以外は誹謗中傷報道」と「ブチ切れた」

   小沢代表は2007年11月4日、民主党本部で会見し辞任を表明した。会見では、辞任の理由などが述べられたが、「もう1つ!」と述べると、「中傷報道に厳重に抗議する」ととたんに激しい口調で文書を手にしながら、マスコミ報道を批判し始めた。

   「私の方から党首会談を呼びかけたとか、果ては今回の連立構想について『小沢首謀説』なるものまでが社会の公器を自称する新聞・テレビで公然と報道されている。全くの事実無根だ」

   小沢代表はこう指摘した上で、「私自身も私の秘書等も、どの報道機関からも取材をうけたことはなく、取材の申し入れも全くない」と述べている。

   そして、

「朝日新聞、日経新聞を除き、ほとんどの報道機関が政府・自民党の情報を垂れ流し、自らその世論操作の一翼を担っているとしか考えられない。それにより、私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した誹謗中傷報道であり、強い憤りを感じる」

と語り、はては「報道機関が政府与党の宣伝機関と化した時の恐ろしさは、亡国の戦争へと突き進んだ昭和前半の歴史を見れば明らか」とまで言い出す"怒り心頭"ぶりだ。

   今回、小沢代表が「ブチ切れ」ているのは、主に読売新聞などがリードして報じてきた小沢氏が仕掛けたとする「連立画策」の動き。その"怒り"を裏付けるかのように記者会見で小沢代表は、読売記者の質問には「君の質問の意味はようわからんわ」とバッサリ。

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