ホリエモンの不祥事発覚からイメージ悪く
毎日コミュニケーションズが07年3月12日に発表した調査では、総合ランキングはないが、理系で、23位のNECソフト、27位のNTTデータ、88位のマイクロソフトなど100位以内に入る企業が出た。ところが、文系では、IT企業はほとんど見られなかった。同社広報課によると、IT業界には学んだことが生かせる理系の志向が強く、ホリエモンの不祥事発覚からイメージが悪くなって、文系からはベンチャーにも人が集まらないという。
「IT業界は、たとえ学生の志望業種の2番手、3番手に入ったとしても、なかなか1番手になれない。その結果、より志望度の高い業種が採用枠を増やし、そこで内定がとれてしまうと、IT業界まで学生がまわってこない」
同社の別の部署の担当者は、このように指摘した。
ネットでは、IT業界はどう語られているのか。ミクシィには、750人ほども参加する「IT業界の病理」というコミュニティが作られ、活発に議論が交わされている。中には、次のような定義が。
「【プログラマ】=不条理なSEの言葉をプログラム言語に翻訳できるスゴイ頭脳の人
【SE】=顧客と話して仕様書を書き直し、プログラマと話して仕様書を書き直し、納品後も仕様書を書き直し続ける人」
コミュニティには、「このIT業界って残業残業残業…もうありえん(中略)鬱病まっしぐらのような気がします…」(中略は、編集部挿入)といった相談が寄せられ、メンバーから次々にアドバイスが送られていた。
もちろん、こうした声には、反論もある。@ITニュースによると、前出の討論会では、参加したIT業界人から、「必ずしも全員が3Kではない」「3Kの"帰れない"は、帰りたくない人が帰れないだけ。スケジュール管理の問題だ」などの意見が出ていた。主催したIPA広報グループの担当者は、「SEなら、大きなシステムを作り上げ、製品化されて動き出したときの喜びがあります。そこに生きがいを感じている人も多いようです」と話している。