インターネット専業のイーバンク銀行が発表した「ATM利用手数料の変更」について、ネット上で、銀行の信用や業務が損なわれかねない書き込みが相次いでいる。一部のネットニュースでも、この書き込みをそのまま紹介する記事を配信している。銀行側は、J-CASTニュースに対し、今後ネット上の情報への対応を検討することを明らかにした。
ネットで信用傷つけかねない噂話
イーバンク銀行がホームページにアップした「ATM利用手数料変更のお知らせ」
ネット上での書き込みの対象になっているのは、イーバンク銀行が2007年10月31日にホームページにアップした「ATM利用手数料変更のお知らせ」。それによると、セブン・ゆうちょ両銀行ATMにおける預入れ、引出しの手数料はこれまで、ゆうちょでの引出しを除いて、「何回でも無料」になっていた。が、12月1日の改定後は、所定回数を超えると有料に変更されるとした。これはすべての利用が対象で、税込みで1件210円としている。
所定回数については、月1回まで無料とするイーバンクキャッシュカードから月5回まで無料とするイーバンクマネーカード(ゴールド)まで、カードごとに1~5回まで分かれている。
ところが、このお知らせが出ると、ネット上での書き込みが相次いだ。2ちゃんねるでは、いくつもスレッドが立ち、「こりゃひどい改悪だ」「手数料無料だから使ってんだろうが」といった厳しい声が多かった。中には、「イーバンク銀行終了のお知らせ」といった、銀行の信用を傷つけたり業務に支障をきたしたりしかねないようなスレッドもいくつか見られた。
さらに、ネットニュースの中には、ネットでの声をそのまま紹介する記事もあった。サイバーエージェントが運営するアメーバニュースは、11月1日付で「イーバンク銀行ATM手数料有料へ ネットで厳しい声」と見出しを付けた記事をネットで配信。手数料に対するネットの厳しい声を紹介するとともに、次のような一文を最後に付けた。
「また、『やばいのか?金、出しといた方がいいのか?』『今月中に定期も解約して預金を引き上げることにします』など、不安の声も挙っている」(原文のまま)