「反則指示のシーンは普通ならパッと場面を切り替える」
TBSは、亀田一家が試合前の会見で悪態をついたり、試合が終わった後に歌を歌ったり、18歳の大毅選手が年長のボクサーに暴言を吐いたりするシーンを放送し続けてきた。今回の大毅選手の世界戦では、父と兄が反則の指示をする姿と声がはっきりと流れた。
「父と兄の反則指示のシーンは普通ならパッと場面を切り替える。日本テレビやフジテレビならそうしただろう。民放のNHKといわれるTBSは紳士然としている。慣れないことをやって墓穴を掘った。亀田一家の一連のあざといパフォーマンスも注意するのがメディアとしてのTBSの本来の役目だったのではないか」(放送記者)
一方のTBSは、11月1日に開かれた定例会見で、井上弘社長が「反則行為によって、残念な試合になったことは遺憾に思う」としながらも、亀田戦中継については「視聴者も興味がある」として継続する意向を明らかにした。テレビ業界からの批判は届かなかったようだ。
TBS株を大量保有して業務提携を迫る楽天の三木谷社長は「いまのテレビは視聴率至上主義で、くだらないバラエティーばかり。我々ならもっといい番組をつくれる」と語っていた。TBSはこれにどう答えるのだろか。