目の中に蛍光液、アルミニウムなどが溶出する例も
国民生活センターが06年2月3日に公表した資料によると、おしゃれ用カラコン10銘柄を調査した結果、2銘柄で眼粘膜刺激が起こりうる程度の「毒性」が認められた。さらに4銘柄で色素が溶出。うち2銘柄では溶出液が蛍光を発し、アルミニウムなどが溶出しているものもあったのだという。さらに、
「レンズ自体にキズのようなものがあって、角膜を損傷させた例もある」(経産省)
というのだ。
07年10月29日付け朝日新聞は、おしゃれ用カラコンの事故について、
「日本眼科医会や日本コンタクトレンズ学会でつくる協議会が昨年10月、全国213の眼科病医院の協力で調べたところ、おしゃれ用カラーコンタクトによる目の病気は1カ月間で27件報告された。うち失明につながる恐れのある角膜潰瘍・角膜浸潤も9件あった」
としている。
NITEの「最近の製品事故情報」によると、
「カラーコンタクトレンズを使用していたところ違和感があったので外したが、右目が曇ってよく見えず、両目が開かなくなり角膜剥離で入院した」
という重症につながる事故が埼玉県であったと報告されている。