自らを「救世主」「教祖」に近い存在だと認識
その一方で、説明責任を放棄していると取られかねない記述も少なくなく、「とにかく自分の言うことを聞け」「自分にマインドコントロールされない者はダメだ」と言わんばかりの主張も展開。
「『何故?』の追求に捉われていったら、その道の専門知識を身につけるだけで、一生涯の時間の殆どを費やします。(略)元金円天市場を職場として日本円を稼ぐメンバーやオーナーの方は、波和二の能力を信じて、波和二の指導の通りに動いてください。『マインドコントロール』『マインドコントロール』と、まるで『マインドコントロール』を悪の権化のように言う人も、67億人からいるのですから、出てくるでしょう。マインドコントロールがなければ、文明社会、団体生活は成立たないのです」(10月23日)
「目線の違う人には、その(編注: お金が返せる)事が見えぬだけです。お金に対する専門知識の低い人には、波和二の言う事が判らぬだけです」(10月29日)
もっとも、この根底には、波会長自身が、自らのことを「救世主」「教祖」に近い存在だと認識していることがありそうだ。例えば、10月22日に掲載された記事2本のタイトルは「釈迦・キリスト・波和二」「目覚め。解脱」と、自らと釈迦・キリストとを対比しているほか、10月11日には、ズバリ
「本気で思っているのですが、いま、波和二の能力を失うことはこの世の人々にとって、大損失なのです」
と言い切っている。
にわかには、一般には受け入れられそうもない主張で、実際、コメント欄は「信者」による一部の賛同コメントをのぞけば、
「今後のあなたはおそらく豊田商事の会長の二の舞になるのでは?」
「そんな詭弁にこれ以上騙されません」
といった、波会長を糾弾する声であふれている。
真意を聞こうとL&Gに電話取材を試みたが、
「お客様がおかけになった電話は、お客様の都合で通話ができなくなっています」
とのアナウンスが流れるばかりだった。