家出少女を誘い込む書き込みは数え切れない
児童福祉や児童買春事件に詳しい奥村徹弁護士はJ-CASTニュースに対し、「家出少女が居場所を求めたり、生活費を稼ぐために売春をするケースはたくさんある」と話す。
「以前は家出少女が盛り場を徘徊するということが多かったが、今は携帯電話があるため、小さな街でも男女がやりとりできるという点で、自分自身のそばに盛り場がある状態です。警察にとって家出少女の活動が見えにくくなって、誰も規制できない」
出会い系サイト規正法などでは、ネット上で性交渉を誘い込む書き込みは禁じられている。しかし、「泊めるだけ」という名目で、ネット上の掲示板などでは「一人暮らしだからいつでも泊まり来ていいよ」といった家出少女を誘い込む書き込みが数え切れないほどあるのが実情だ。
警察庁が2007年10月23日に発表した06年度の少年補導・保護調査によれば、家出中に売春させられたり、みだらな行為をするなどの被害にあった被害少年(福祉犯被害少年)は654人。そのほとんどが女子中高生だった。