金に中国株、原油と「ETF」が増えていく?

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いろんな価格に連動するのがETFのよさ

   金ETFも好調。金取引で実績をもつ田中貴金属工業によると、07年1月~9月までの9か月間の投資用地金の平均価格は1グラム2580円と、2001年以降のいずれの年間平均額を上回った。9月28日には22年ぶりの高値を更新し1グラム2749円を記録、高騰している。金も、サブプライム問題から世界同時株安の展開になったことで取引が活発になっているという。

   現物の高騰に伴って、金ETFの価格も上昇。10月25日の価格は2840円で、前日比20円高だった。上場したとき(8月10日の初値)が2580円だったから、260円上げている。

   ETFのよさは、「現物」ではなく「値動き」に連動する有価証券をファンドにして上場するので、現物に投資するよりもリスクを軽減でき、個人投資家などが投資しやすいことにある。税率や売買手数料が株式投資と同じ扱いになるので、一般の投資信託よりも買付手数料が割安なこともある。一攫千金を求める投資家には歯がゆいが、初心者や分割投資に向いているともいわれる。

   さらには商品のバリエーションも、マーケット価格のあるモノであればニーズしだいで、たとえばトウモロコシでも可能という。

   大証は金、中国株に続いて、「市場関係者のあいだでは原油に高いニーズがあります」(大証広報部)と、原油価格に連動するETFにも期待する。「品揃えをもっと豊富にしたいとは思っています。投信会社や証券会社がどんなファンドを考えておられて、上場してもらえるか、にかかっています」と、「変りダネ」ETFの登場に期待をかけている。

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