CA社員リリース前に情報漏えい 問題あるかないかの議論沸騰

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   サイバーエージェントのネットトレンド研究室に勤務する男性が、ニュースリリースの配布前にその内容の一部を勝手に自身のブログで紹介した。しかし、内容が不完全で、読者にリリース内容を誤解され、ネット上でクレームに発展。そして、「いったいどんな情報統制しているんだ」とサイバー社へのバッシングが起きている。

このブログは「デマ」ではないか

ブログをめぐって「いったいどんな情報統制しているんだ」との声もあがる
ブログをめぐって「いったいどんな情報統制しているんだ」との声もあがる

   問題のブログは07年10月22日付けで「アメブロ」に書かれた。最初に、

   「私は、CA(サイバーエージェント)の技術者でもアメブロの運営でもございません」という断りがあって、アメブロのRSS(ウェブログでの更新情報の配信)のアドレスが変更されることについて、リリースに書かれている一部を事前に紹介した。「今現在僕が知っていて、書いても大丈夫そうなことを書いておきます」。書かれたのは、新しいアドレスと、変更するまでには移行期間があること、アドレスが変わったら「どういう対応が良いのか調べたい」などだ。

   07年10月24日に出されたリリースは、RSSリーダーのアドレスの変更を知らせるもので、一部のリーダーに転送処理できない可能性があるため、その場合は手動で変更してほしいというものだったが、ブログでは「mixi」「アバウトミー」「LDR」など10以上ものサイトの名前を並べ「調査予定」としたため、読者は「なぜだ?」と驚いたわけだ。

   どうも書いている内容がおかしいのでは、という声が上がり、このブログは「デマ」ではないか、書いているのは誰だ、という風になった。
   サイバー社の研究員と名乗るブロガーは、ネット上の批判に対しブログを更新。自分の素性の説明を詳しく始める。そして、サイバー社に勤務しているが、基本的には単なる「アメブロ」のユーザー。リリースが出てから書けば、誤解は生じなかった、と陳謝する。

   さらに、07年10月25日付けでブログを更新。ここでは今回のブログに寄せられた苦情への回答が綴られている。

   苦情は以下のようなものだ。

「アメブロユーザに過ぎないけどCAの社員という微妙な立ち位置で、公式アナウンスとは別にアナウンスをやっちゃったところに問題があると思う」
「『情報統制』の話をしているのに何故そこを除く(説明しない)んだろ」
「この程度だったらインサイダーにならんから情報漏れて良いという会社の判断があるって事?」

社内で、ブログの書き方の指導をしていきたい

   J-CASTニュースはサイバーエージェントに対し、ブログは会社の「情報漏洩」に当たるのかどうか聞いた。同社広報は、

「特に問題視はしていません」

と答えた。理由は、会社の業績に影響を与えるものでないし、機密事項でもないからだという。そして、

「当社の社長もリリースをする前に、(リリースの内容を)話すこともありますから」

ということだった。ただし、今回のブログを読んで誤解を与えることもあった、ということは問題だから、

「社内で、ブログの書き方の指導をしていきたい」

と話している。

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