米国の新聞では当たり前
ITジャーナリストの佐々木俊尚さんによると、米国では、有力な新聞社のニュースサイトにコメント欄が付いていることは当たり前のようになっているという。ニューヨーク・タイムズ紙では、10月12日にポータルサイトのトップページにもコメント欄を新設し、話題になった。アル・ゴア元副大統領のノーベル平和賞受賞を報じた同日のニュースでは、「ゴア自身の行動やライフスタイルは、彼の映画が支持する政策と矛盾している」など、700件以上のコメントが寄せられた。
日本では現在、ニュースサイトにコメント欄を設ける大手新聞社はない。ポータルサイトでは、ライブドアがニュースサイトの一部ニュースにコメント欄を設けている。
ITジャーナリストの佐々木さんは、「ネットでは、双方向的なWeb2.0のサービスを導入することが課題になっていますが、アメリカの新聞では、ニュースサイトにコメントのほか、トラックバック、ソーシャルブックマークなどの機能を付けるのは珍しくありません。ヤフーの試みにしても、いまさらという感じがあります。書き込みが増えても、ブログのようにサイトが炎上することはないはずです。今後は、日本でも当然の流れになるでしょう」と話している。