「過激DVD」の販売自粛広がりそう
今回の逮捕の根拠となった、児童買春・ポルノ禁止法は、正式には「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」といい、同法律2条2項3号では、「児童ポルノ」の定義を
「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写したもの」
としている。非常に曖昧な定義だが、今回はこれを捜査当局が広く解釈、逮捕に至ったものと見られている。
今回問題となった作品の出演者は17歳で、U-15には該当しないが、前出のU-15のDVDの「サンプル画像」には、小さい水着を着た上での、いわゆる「開脚画像」などが多数確認できる。今回の逮捕で、これらが「児童ポルノ」と解釈される可能性も出てきたと言えそうだ。
このあたりの事情についてどう受け止めているのか、J-CASTニュースでは心交社にコメントを求めたが、
「今日は担当者が外出していて戻ってきませんし、仮にいたとしても、捜査中なので、当社としてはノーコメントです」
とのことだった。
今回の逮捕が「一罰百戒」で終わるのか、今後も逮捕が続くかは不明だが、業界に激震が走っているのは間違いなさそうだ。
実際、「アマゾン」で、今回問題となった「Teenな彼女。」を探してみると、検索結果一覧には表示されるものの、個別の商品ページにはアクセスできなくなっている。「過激DVD」の販売を自粛する動きが広がりそうだ。
その一方で、「ヤフーオークション」で今回問題となった作品を検索してみると、定価3,200円のものに、2万円の値段が付いていた。この分野の「需要」は健在のようだ。