男も眉ケア20代「4割」 専門店やカット用具も出現

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

「男性用」の「クシ付き眉ハサミ」が発売

   また、「あの細さは男性のおしゃれとしてはどんなものでしょうか」との意見が周囲に多いというのは、眉トリートメントサロン「アナスタシア」の女性広報スタッフだ。米ビバリーヒルズのサロンが04年に東京・新宿に進出し、今では北海道から九州まで店舗を構えている。広報スタッフによると、男性客は関東圏の店を中心に増えている。30代が多く40代も珍しくない。客層について「普通の感じの方が多いですよ」。男女同料金で、初回5,040円、2回目以降4,515円(いずれも税込み)。男性の場合は約30分と女性より「少し」短い時間になる。

   男性の場合の内容は、まず「特別なワックス」を使い眉毛を整えるため「毛抜き」をする。「女性と違い毛抜きそのものが初体験の男性もいるようで、最初はちょっと、人によってはかなり痛がられる人もいます」。しかし「すぐに慣れる」そうだ。次に眉毛の生え方の「くせ」をジェルなどを使って「直す」。単純な作業にも思えるが、広報スタッフは「目周辺の印象が変わり、目力がついた、顔つきが見違えた、と感じる人は多いと思いますよ」と自信を見せた。女性より男性の方がリピート率・頻度が高く、毎月通う男性もいる。

   ほかにも自分自身で「眉ケア」する人も多そうだ。カミソリメーカーなどとして知られる「貝印」(東京)は、「男性用」の「クシ付きマユ(眉)ハサミ」を発売している。鏡を見ながら手が邪魔にならずに眉カットができるようハサミに曲線が付いている。03年春ごろに女性用を発売した所、「これまでにない程」の売れ行きを見せた。さらに男性ファッション誌の問い合わせも相次いだこともあり、同年中に「ピンク」のパッケージやハサミを青に変えた「男性用」も発売し、これも好評を博した。合計して初年度で売り上げ4億円という「想定外」のヒット商品になった。勢いはその後も続き、最近でも「青の男性用」が月1~2万個、「ピンクの女性用」が月4~9万個と売れている。しかも、最近では「ピンクの包装でも抵抗ない、というかそっちの方がかわいい、と『女性用』を買う男性も少なくないようです」という。色分けだけでは購入者の男女比は不明だが、「男性利用者がかなり増えているのは間違いないと思います」。

   60代を名乗る地方の男性から「近くの店でピンク(のクシ付き眉ハサミ)しか売ってない」という「相談」の電話が会社に寄せられたこともある。「青の男性用」が手に入りにくい地域であることを説明しても「使いたいけどピンクはなあ」と悩ましそうだったという。

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