「頭の中で歩くイメージをしただけでインターネット上の『自分の分身』も歩き出す」―こんな技術を開発した、と慶応大学が2007年10月11日に発表した。ネット上の仮想空間「セカンドライフ」のアバター(自分の分身)を操作する際、通常は手を使ってキーボードを打ち込むが、何にも触れず想像するだけでよいという訳だ。リハビリなどへの応用を検討するという。機械が脳波を読み取りコンピューターを操作する「ブレイン・コンピュータ・インターフェース」技術自体は研究開発が各地で進んでおり、今回の取り組みはその技術を「セカンドライフ」操作に応用したものだ。電極を頭につけた人が右手を動かすイメージを思い描くと、アバターが画面上右折する動きなどが成功している。今後、セカンドライフ上で「買い物をする」などの動きも可能になるよう改良する方針だ。