次期会長には西室氏や丹羽氏らの民間起用説
既に、NHK執行部は「守旧派」、経営委は「改革派」という色分けが出来上がったようだ。そうでなくても執行部には逆風が吹いている。春先から職員の不祥事が続いており、9月には会計検査院から子会社など関連団体の8百億円もの利益剰余金が指摘された。
解決の糸口さえ見えないNHK改革だが、どのような決着の仕方があるのだろうか。「ここまでこじれたのだから2ケタの値下げと大胆なリストラを含んだ改革という2点セットを示さない限り経営委は納得しまい。橋本会長の退任が早まる事態もある」(同)。
橋本会長の任期は08年1月まで。次期会長には西室泰三・東京証券取引所会長(元東芝会長)や丹羽宇一郎・伊藤忠会長ら民間人の起用がささやかれている。豊富な人脈、国際性を兼ね備えた西室氏が最有力といわれている。経営委とのこじれた関係が長引くようだと、橋本会長辞任-西室会長誕生が年内にもありそうだ。