アクセスが増えているのにもかかわらず…
さらに、橋本大二郎県知事は05年に自身のブログで「ぷらっとこうち」に言及し、
「県が運営しているサイトなるがゆえに、県の仕事や職員への不満や批判が、数多く書き込まれるため、それに嫌気のさした人が、尻込みをしてしまう実態もあります」
「県の職員の中には、あまり役に立つ情報や意見もないので、正面からはおつきあいしかねるという、冷たい反応が数多くあります」
と県職員の「正直な心情」とも思われる状況を暴露。掲示板運営について県庁と県民との溝を明るみに出してしまう結果になった。
それでも、県は「ぷらっとこうち」を07年2月~3月に暫定的に再開。運営のあり方を議論するコーナーを設置するなど本格再開を目指していた。しかし、県が「ぷらっとこうち」の今後についてのアンケートを登録者を対象に実施した結果、回答が来たのは登録者の1.9%たらずで、アクセスが増えているのにもかかわらず書き込みが減少したことから、県は「書き込みにくい雰囲気になった」「参加者相互で考えていく場といえる状況ではなくなった」などと判断。他県の状況を踏まえた上でネット掲示板の運営が難しいとして、廃止することに決めた。県政情報課担当者も
「うまくいくものでしたら、横に長い高知県のみなさんが集まって議論する有効な方法だと思っていたのですが。うまくいかなかなかった・・・」
と残念な様子だった。
高知県が「ぷらっとこうち」に投じた費用は総額約490万円だった。