「バカにした発言ではない」と弁解
J‐CASTニュースでは、さらに、桃子さんのマネジメントをしている江連忠ゴルフアカデミー(神戸市)にも聞いた。桃子さんが頭角を現したのはここ1、2年だけに、取材対応に不慣れで混乱した様子だったが、ゴルフアカデミーの役員は「(桃子さんは)プロになると思うから頑張れるが、そうでないのに頑張るのはすごいという意味で言った」とあくまで桃子さんの個人的な立場と比較しただけと説明した。「両スポーツをバカにした発言ではない」ともしている。
日本バレーボール協会や日本バスケットボール協会によると、バレーやバスケットにはプロチームはないが、プロ登録している選手は何人かいるという。これに対し、前出の役員は「小学生時代には、プロも少なかったはずだし、幼いので、いても分からなかっただろう」と話した。
それでは、なぜ批判を浴びたと考えるのか。前出の役員は「発言の前後がカットされ、その一部だけが放送された」と不満を漏らす。これに対し、「情熱大陸」を制作した毎日放送(大阪市)の広報担当者は、J‐CASTニュースに答える形で、「不満にはコメントのしようがありませんが、全体のトーンからすると、ほかのスポーツを揶揄するふうには受け取られないと思う」と話す。そして、「プロデューサーに聞いたところ、(発言を)ねじ曲げたつもりもなく、ねじ曲がっていたとも思わないとのことでした。上田さんの本意と違って受け止められたのは残念で、上田さんに心労をかけて大変申し訳ないと思っています」ということで、ちょっと分かりにくい「弁解」だった。
バレー、バスケットの両協会では、桃子さんの発言について、今のところ静観の構えだ。J‐CASTニュースの取材に対し、「意見を言うことは自由なので、協会としてコメントすることはございません」(日本バレーボール協会)「団体競技に魅力を感じないとすれば寂しく残念なことですが、発言はバスケットボールへの批判ではないと思います」(日本バスケットボール協会)としている。
この騒ぎが、終盤の賞金女王レースに影響しないだろうか。江連忠ゴルフアカデミーの役員は、「上田はとてもショックを受けています。影響はないとは言えませんが、ないように努力するだけと思っています」と話している。