「自己矛盾としか言いようがない」
これにさらに反撃したのは2007年10月4日付朝日新聞のコラム「窓」。産経新聞は「参加者は4万3000人」と書いているはずなのに、産経は「撤回求め11万人集会」と社会面で見出しをつけて報じたことや、10月2日の「産経抄」で「11万人(主催者発表)が参加した」と書いていることを挙げ、
「自己矛盾としか言いようがない」
「きちんとした批判なら耳を傾けたいが、意味不明の批判には答えようがない。重ねての忠告で恐縮だが、事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく」
と産経を再批判している。 この点について、産経新聞はJ-CASTニュースの取材に対し、
「ご存知のように、主催者発表は実際より多めに発表されるのが常ですので、産経新聞はじめ各紙とも主催者発表の数字であることを明記しております。ただ、朝日新聞は10月2日朝刊の1面では、主催者発表であることを付記せず、『11万人が参加した』と、既定事実であるかのように記述しています。産経抄は、朝日新聞のこの点を指摘したもので、主催者発表であることを明示した産経新聞の紙面と矛盾したものではないと考えております」
と答えている。
さらに、2007年10月4日にはこんな横槍も入った。「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)は、集団自決に日本軍の強制や命令はなかったとして、文部科学省に検定意見の修正を行わないよう求める意見書を提出。県民大会の参加者「11万人」とする報道を「一大キャンペーン」と評し、「抗議集会の実数は2万人」とも指摘し、参加人員が大ごとになっている。