肺がん治療で休養中のニュースキャスター筑紫哲也さん(72)が2007年10月8日(月)夜、5カ月ぶりにTBS系「筑紫哲也NEWS23」に「フル」出演する。10月4日にTBSが発表した。9日以降の出演については「本人が明らかにする」そうだ。「意味深」な告知に引退か、完全復帰か、それとも・・・と憶測を呼んでいる。
「自らの口で説明する」
NEWS23の番組紹介サイト
TBSの発表によると、10月8日の放送で筑紫さんは番組冒頭から終了までスタジオで生出演する予定だ。これまでどうがんと向き合い、どんな治療をしてきたのかなどについて語るそうだ。9日以降の番組出演については、筑紫さんが「自らの口で説明する」としている。
筑紫さんは07年5月14日の番組放送中に自らが肺がんであることを告白し、長期休養に入った。「しばらく治療に専念したい。がんに打ち勝ち、また戻ってまいります」と話した。筑紫さんは「ヘビースモーカー」として知られていた。以降は7月末の参院選開票特番など数回、音声のみの出演をしただけで治療に専念していた。
筑紫さんは、1989年10月の同番組スタートから「主役」を務めてきた。番組名に自らの名前を冠するという、他局夜ニュースの番組キャスターの「追随を許さない」存在感を見せていた。朝日新聞記者を長く務め、「朝日ジャーナル」編集長や朝日新聞編集委員も歴任した。
その番組名の「冠」である本人が5カ月近くも「不在」であることに「違和感」を持った人は少なくなかったようで、これまでに「後継者問題」が何度も取りざたされた。写真週刊誌FLASH(07年10月9日号)は、帽子姿の筑紫さんの「闘病姿」の写真を掲載した。
記事によると、「日本一忙しい男」としてテレビに「出づっぱり」のみのもんたさんが「親しいTBS役員に『夜のニュース、やらせてよ』(略)ってお願いしたんです」「その役員もぜひ、ということになった」そうだ。しかし、その話が「筑紫さんの耳に入ってしまい、『俺は辞めん!』の一言で結局はオジャンになりました」といずれも「みのもんたに近い関係者」の話として伝えている。これまでに「後継者」としてスポーツ紙や週刊誌に名前が挙がったのは、筑紫さんの「不在を支えている」元NHKアナウンサーの膳場貴子さんや、元日本テレビアナウンサーの福澤朗さん、かつての「ライバル」久米宏さんなどなどだ。