「人として、まだまだ未熟だった」――女優・沢尻エリカさんが舞台挨拶での態度について自身のオフィシャルサイトに謝罪文を掲載した。そこには「責任を取る」という意味深なコメントもあり、業界では「引退するのでは」という見方もある。どうなるエリカ様?
「許せない」とする意見が82.4%
沢尻エリカさんは公式サイトで「責任を取る」と述べた
沢尻エリカさんは2007年10月2日未明、自身のオフィシャルサイトに謝罪文を掲載した。9月29日の映画「クローズド・ノート」の舞台あいさつで、終始不機嫌な様子で「特にないです」「別に!」としか語らなかったことについて、「関係各位の皆様には、多大なご迷惑をおかけした事をお詫び申し上げます」と謝罪した。その上で、エリカ様は次のように述べている。
「諸悪の根源は全て私にあるもので、それを踏まえた上で、責任を取る考えです。そしてなにより今回の一件で、多くのファンの皆様を失望させてしまった事は、明らかに私のファンへの裏切りです。女優として、表に出て表現する人間として、プロとして、あってはならない事で、そして人として、まだまだ未熟だったゆえの事だと思います」
沢尻エリカさんの態度をめぐっては、07年9月30日放送のTBS系バラエティー番組「アッコにおまかせ!」で、和田アキ子さんが「威張ってるってこと?そういうことなら今度シメる」と述べ、10月1日放送の日本テレビ系情報番組「スッキリ!」では勝谷誠彦さんに「リング上のカメ(ボクシングの亀田兄弟)と同じ。人間としての礼儀をまず覚えろよ。女優とか言う前に」「オレが最初にシメる」とまで批判されていた。
こうした批判はファンからも相次ぎ、東宝の「クローズド・ノート」公式ブログのコメント欄は問題となった舞台挨拶以降に閉鎖。さらに、ヤフーの映画「クローズド・ノート」のレビューでは、07年10月2日夕方現在で500件以上のコメントが寄せられており、「完全に見る人を馬鹿にしている」「あの舞台挨拶を見て興味がなくなりました」などの批判の書き込みが相次いだ。所属事務所のホームページにもアクセスが殺到し、現在所属する他の芸能人のサイトが見られなくなるなど被害が拡大している。
ポータルサイトのビッグローブが実施した「舞台挨拶での沢尻エリカの態度を許せる?」としたアンケートでは、「許せない」とする意見が82.4%に及び、「許せる」の9.7%を圧倒しており、エリカ様への反発はかなり大きいようだ。
休業や引退も危ぶまれる状況になってきている?
さらに気になる現象も出ている。
問題となった舞台あいさつでエリカ様に質問した元アナウンサーの富永美樹さんは10月1日に自身のブログで、「エリカ様騒動」のスポーツ紙報道を受けて、
「36のおばちゃんが21歳の女の子に『恐る恐る』質問するかぁ、フツー。この設定はムリあるだろぉ・・」
「ただ、同じ事務所に所属するモノとして、そして年上の女として、少しでもいい印象で終われるようにしてあげたかった・・」
と綴っていた。それがどうしたことか即日のうちに削除された。
エリカ様の舞台あいさつでの態度が関係各所に大きな波紋を広げているのは間違いないようだ。
こうした状況を受けてのエリカ様の謝罪コメントのようだが、気になるのは「責任を取る」という言葉だ。あるマスコミ関係者は、「責任ってどう取るつもりなのか。引退する以外考えにくい。まさか、今後仕事に懸命に取り組むことで責任を取りたい、といった政治家や役人みたいなことはないだろうし」と話している。10月2日の夕刊フジでも事務所広報担当者のコメントとして「今後については状況次第です」と掲載されており、エリカ様の休業や引退も危ぶまれる状況になってきているような記事だ。
エリカ様が芸能界引退、なんてことはあるのだろうか?J-CASTニュースは沢尻エリカさんの所属事務所スターダストプロモーションに取材を申し込んだが、「現在担当者は外出している」と述べており、今のところ回答はない。