「親から子へレシピが伝わりにくくなっている」
お手軽料理がはやる背景には、家庭料理の作り方を知らない人が増えてきたという事情があるようだ。「核家族化や一人暮らしの増加などで、親から子へレシピが伝わりにくくなっています。このような問題意識がきっかけで、ウィキペディアのような集合知のサイトを企画しました」と広報担当の櫻井さん。
ところが、だれでも投稿できるとあって、中にはレシピと言えるのかと思える投稿もある。例えば、子どもが自分でも作れるような「イチゴミルク」だ。
「知らなかった☆いちごの美味しい食べ方」として、イチゴスプーンでつぶし、砂糖をかけてから、牛乳を入れてよく混ぜる手順が紹介されている。「旦那さんが、『そのためのイチゴ用スプーンだよ』と…」と投稿者のコメントが付いており、「つくれぽ」には、それに呼応して、「すっぱい苺が美味しく食べられました~」などと、30件もの実践報告が来ていた。
このほか、冷水をかけて皮をむきやすくする「ゆでたまごの上手な作り方♪」の投稿も。「ゆでたまごってただ、ゆでるだけ!って思っていたんだけど・・・」と投稿者のコメントが入っていた。
こうした基礎知識の投稿について、2ちゃんねるでは、「発見!おもしろすぎるレシピ」などのスレッドが立って話題になっていた。前出の櫻井さんは、「一人暮らしで知らない人のために、覚え書きとして投稿したのではないでしょうか」と話している。