「週刊誌はデタラメばかりで、法的な対応を取りたい」
「ネットに剃毛映像」とセンセーショナルな見出しで報じたのが「週刊新潮」07年10月4日号。このほか、各メディアでは、少年グループの一人から偽ブランドのブレスレットを買わされた、髪の毛をモヒカンのように刈り上げられた、机の上やカバンの中に紙粘土が盛られた、など凄まじいいじめの数々が報道されている。
このような報道を、滝川高校側はどのように考えるのか。同校の桐山智夫校長は9月27日、J-CASTニュースの取材に対し、「把握していないので、お答えしかねます」と話した。さらに、「週刊誌はデタラメばかり。そのほとんどが事実に基づいていないので、法的な対応を取りたい」と強い態度を示した。
凄惨ないじめ報道に、ネット上では、まとめサイトなども出現。それらには、加害者少年の実名や住所、写真などの個人情報がアップされ、誹謗・中傷の言葉が書き込まれている。これに対し、桐山校長は、「うちの生徒たちが書き込んだと思える部分があるので、書き込まないように呼びかけている。神戸地方法務局にも、人権侵犯被害の申告をする準備をしている」と話す。
とはいえ、高校側はなぜ、いじめが犯罪と言えるほど拡大するまで気が付かなかったのか。そのことを問うと、桐山校長は「事前に分かれば、放置しなかった。いじめは、後で分かってきたこと」と説明するのみだった。