REITが安値更新 サブプライムローン問題が影響

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損失の穴埋めとして日本のREITを換金売り

   下落に転じたきっかけは、サブプライムローン問題に伴って世界を襲った急激な株安といえる。サブプライムローン問題そのものが不動産投資のイメージを悪化させたことで、投資家がREITから手を引く空気が一気に広がった。世界的な株式急落で損失を被った欧米の投資家が、その穴埋めとしてこぞって含み益のある日本のREITを換金売りした影響も大きい。

   市場ではそもそも、「国内のオフィスビルの賃料などは堅調で、不動産市況は悪くない」(市場関係者)との見方は多い。しかし、REITからの資金流出は止まらず、投資家離れがこのまま続けば、REITによっては資金繰りが悪化する懸念も生じている。

   REIT指数が急騰していた昨秋から今春にかけて、既にリスクを懸念する声は出ていた。海外投資家の投機熱が冷めた場合の反動への恐れだったが、それが現実に起こっているのが今の実情だ。サブプライムローン問題がいつ沈静化するのか、欧米の投資資金が再び日本に戻ってくるか、市場は注目している。

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