応援弁士動画がユーチューブに公開され、反響
これが2ちゃんねらーに限らず、ネット住民をゆさぶった形だ。
さらに、23日の「麻生支持集会」が盛り上がった理由のひとつは、前日の22日、麻生氏が新宿駅東口で行った投票前最後の街頭演説にもありそうだ。麻生氏の演説が人気なのは周知のとおりで、約2万人の聴衆が集まったが、今回は「脇役」であるはずの応援弁士がヒートアップ。動画がユーチューブなどに公開され、反響を呼んでいるのだ。
例えば、「行列のできる法律相談所」で有名な北村晴男弁護士が
「この総裁選で麻生太郎が簡単に負けるようであれば、明日から自民党の悪口を言い続けるんだ!こんな国会議員はみんなやめちまえ!」
と煽ったかと思えば、推薦人の中川昭一衆院議員(伊吹派)は
「ゲートインした瞬間に勝負が決まっちゃう。なんか変じゃありませんか? (聴衆からは「変だー!」などの声)」
と、庶民感情に訴える演説を行った。
両氏の演説は「ユーチューブ」に公開され、特に北村弁護士の動画は3万5,000回以上再生されるという人気ぶりだ。中川氏の演説も、自身の公式ウェブサイトにも全文が掲載され、いつでも閲覧できるようになっている。
公職選挙法の制約を受けない総裁選なだけに、通常の選挙よりも多くの「政見」が一般市民に露出し、ネット上での盛り上がりを加速させた面はありそうだ。
麻生氏を押す声で盛り上がったネットコミュニティーだが、ネット上に「福田ファン」は皆無という訳ではなく、ミクシィの「福田康夫コミュ」では、首相就任を祝う声で盛り上がりを見せている。