ネットでは「福田期待」は少数派
しかし、インターネットのポータルサイトが実施している世論調査ではこれとはまったく異なる結果が出ている。
ヤフーの「Yahoo!みんなの政治」で9月12日から実施している「次の首相に最もふさわしいと思うのは誰ですか?」とするアンケートでは、18日夕方現在でトップに立っているのは民主党・小沢一郎代表で19%。次いで、前原誠司氏20%、小泉純一郎氏19%、麻生太郎氏13%、福田康夫氏8%となっている。
さらにビッグローブが実施している同様のアンケートでは、小泉氏が23.6%でトップ。次いで麻生氏23.5%、小沢氏13.2%、福田氏12.7%となっている(18日夕方現在)。
民主党議員や、自民党総裁選への出馬を拒否している小泉氏を差し引いても、支持率で麻生氏が福田氏を大きく上回るという結果だ。大手マスコミ報道や永田町の「派閥抗争的」な動きとはかなり隔たったものになっている。
こうしたなか、永田町の動きに真っ向から反発する議員もいた。それは「タイゾー君」こと杉村太蔵衆院議員で、雪崩を打って「福田支持」に流れたことに反発を覚えた同議員は9月16日行われた「小泉チルドレン」らで作る「新しい風」の会合を「もうついていけません」と途中退席。さらに07年9月18日午後には自身のブログで次のように綴っている。
「勝ち馬に乗ることだけが勝ちだとはとても思えない。ましてや、派閥の親分が右だからと言って右に向くような、そんな先祖も驚きの先祖返りをするような選択しかできないようならば、はっきり言って政治家なんて誰でもできるじゃないか」
「議論が尽くされたとは到底思えないこの段階で、結論を出すことなど私にはできない」
杉村議員の行動には「見苦しい」との声が自民党内からも上がっているようだが、一種正論ではある。