GPS搭載の電動自転車も発売される
セコムのコーポレート広報部では、今回の「果物の段ボールに端末を忍ばせる」という使い方については
「比較的新しい使い方だと思います。珍しいケースなので、大きく報道されたのでは」
と話していた。一般的な使い方としては、自動車や金庫、ATM、貴金属などに対して利用するケースが多いそうだ。
過去の報道をみても、「重機でATMを盗まれたが、GPSで場所を特定、現金は無事だった」というケースをいくつも確認できる。
そのほかにも、ユニークな活用例はいくつもある。
03年夏には、ナショナル自転車工業がGPS搭載の電動自転車を発売している。「電動自転車は快適な一方、(普通の自転車よりも高価なので)盗難が心配」といった声にこたえたものだ。04年秋には、カバンメーカー「協和」がGPS搭載のランドセルを売り出したほか、05年春には、制服製造の「小郷産業」が、GPS端末を内蔵した小学生向け制服も発売した。端末用の専用ポケットが用意され、「非常時には人に気づかれず操作できる」とアピールしている。
今後も、活用方法は広がりそうだ。