メンズクラブ編集長「着ないのがベース」
人気男性ファッション誌「MEN'S CLUB(メンズクラブ)」編集長の戸賀敬城さんはJ-CASTニュースに対し、「Yシャツの下に下着を着るか否か論争」について次のように語る。
「持論では、基本的に下着を着てはいけないと思う。快適性を求めるということで、下着を着ること、それ自体は悪いことではないが、下着は文字通り『下に着るもの』なので、着るなら見えてはいけない。着ないのが(ファッションの)ベースです」
ちなみに「MEN'S CLUB」では、袖からTシャツが透けるのも「NG」な着こなしとして紹介されることもしばしば。「着こなし」というファッション性という点では、「下着が透けない」が基本のようだ。
ただし、高温多湿の日本で、素肌にYシャツをきることは、「シャツがくっつく」「乳首がすける」「汗染みになる」といった意見も未だ優勢で、機能的な利点から「下着」派の男性がより多いのも事実。
一方で、「タンクトップが透けて見えたり、第一ボタンをあけて丸首シャツが見えるのはダサいと思っていた。でも今では面倒になってきている」(25歳会社員)「下のTシャツが見えないようにネクタイを外さないようにしている」(39歳会社員)などといった意見もあり、「下着」派も苦労している。
「着こなし」と「機能性」を備えた「下着」も最近になって販売され始めている。三越日本橋店によれば、ここ2~3年で「透けない」「見えない」スタイルの下着が販売され始め、人気が高いという。
「上着を着ないスタイル用に、ベージュといったシャツの上から透けない色を使ったり、体にぴったりとフィットするかたち、Vゾーンを深めにした下着が、よく動いていたようです」(広報担当者)
こうした商品が市場に出るようになったのは、「クールビズ」が導入されてからのこと。少なくとも、「着こなし」と「機能性」を両立させたい男性の悩みを解消するには一役買っているのかもしれない。