利用者のほとんどが30代の男性
同社の遠藤啓司社長はJ-CASTニュースの取材に対し、「メイドたくしー」は、「メイド喫茶」からヒントを得て、体や心に障害があってなかなか外出ができない人に対し、
「メイドさんがお世話をすることで外出を可能とし、様々な思い出をつくってもらいたい、と考えた。健常な人が羨ましがるようなサービスになっているのではないか」
と話している。KECハイヤー北陸は、介護や障害者の自立支援に対して前向きに取り組んでいて、居宅介護支援事業を行ったり、07年4月からは福祉ハイヤーを走らせたりしているが、その延長線上に「メイドたくしー」があるのだという。
メイドさんは現在6人で18歳から24歳。営業を開始してから6日間で12人の男性が利用して、そのほとんどが30代の男性だったという。メイドさんは乗客に対し、最初に、
「きょうはよろしくお願いします。ご主人様(または、お嬢様)」
と挨拶し、トランプの裏面に自分の名前を書いて名刺代わりに差し出す。乗客が行きたい場所に案内するわけだが、特に行きたいところが無い場合は、「メイドのエピソード巡り」をして、メイドさんの思い出の場所や、推薦スポットを巡るのだという。
なにか楽しそうな感じがするが、やはり健康で元気な人だと乗車拒否されてしまうのだろうか。この点について同社の遠藤社長は、
「(体や心が不自由かどうか)証拠を出してほしい、とは言えませんから…」
という微妙な答えだった。
基本料金は1時間貸切りで5,700円。