音楽プロデューサー小室哲哉さんのファンクラブが、2007年9月12日に突然閉鎖された。会員を募集し続けていたにもかかわらず、である。小室さんは07年6月に所属事務所の吉本興業を離れ、現在は所属事務所を探す「浪人」の状態だ。ファンクラブまでも無くなってしまい、小室さんはこれからどうするのか。
「新しいファンクラブの発足予定はございません」
突然ウェブサイトに「ファンクラブ閉会に関するお知らせ」が掲載された
小室さんのファンクラブ「FCコムック」のホームページに、07年9月12日、「ファンクラブ閉会に関するお知らせ」が掲載された。
「この度、誠に急ではございますが、2007年8月31日をもちまして、『FCコムック』の運営を終了させていただくことになりました(中略)現在、新しいファンクラブの発足予定はございません」
そして、会員には閉会を知らせるDMを07年9月10日発送したことや、年会費を納めている人や、「このお知らせの後に(会費の)お振込があった場合」は、手数料500円を差し引いた額で返金する、のだという。
J-CASTニュースが小室さんのファンクラブ事務所に電話すると、なぜか吉本興業の広報室につながった。閉鎖については同社の広報が対応しているのだという。それではなぜ突然閉鎖になったのか。同社広報は、
「突然の閉鎖ではありません。小室さんとは今年6月で契約が切れているため、ファンクラブもそれによって閉鎖するわけです」
と言う。しかし、先の「お知らせ」にも書かれていたように、最近まで入会を受け付けていたはず。ファンも「何で突然?」と思うのは当然なのではないのか。
「それは、それぞれのファンの考え方は異なるでしょう。これ以上お話しすることはありません」
と答えるのみだった。
小室さんはこれで、所属事務所もファンクラブも無くなってしまったわけだ。そういえばこのところ小室さんは何かツイていない。新しい所属事務所が見つからないのもそうだが、このファンクラブも、「所属アーティストという形ではないが、彼の音楽活動には引き続き協力していく予定」と説明し、吉本興業が主体となって続けてきた。
仕事の話は何も決まっていない
07年9月5日には小室さんが率いる人気ユニット「globe」のボーカル、マーク・パンサーさんの妻が麻薬を所持していて逮捕されたとの報道があった。また、07年6月28日には元恋人の華原朋美さんが所属事務所から解雇。薬物の過剰摂取と依存が原因で仕事にならない、というのが解雇理由のようだが、マスコミは、「彼女の私生活を狂わせた」のは小室さんではないか、といった憶測やバッシングがあった。なんとも踏んだり蹴ったりである。
そうしたなか、小室さんは07年4月から尚美大学芸術情報学部音楽表現学科の特任教授に就任し、授業はかなりの人気という。また、芸能界の仕事では、写真週刊誌「FLASH」が、07年8月21、28日の合併号で、小室さんが世界的レコード会社の日本法人「ユニバーサルミュージック」幹部と高級ホテルのバーで重要な「商談」をしていたとし、「ついに契約が内定した」と報じた。07年11月には小室さんの伝説の人気バンド「TM NETWORK」が復活も決まり、いよいよ本格始動が始まるのだろうと期待が高まる。
J-CASTニュースは小室さんの今後の活動について「ユニバーサルミュージック」に取材すると、同社広報は、
「当社の取締役が小室さんと個人的に付き合いがあって、それを写真週刊誌が記事にしたようです。話の中に音楽業界や仕事の話がチラリと出たようですが、具体的な話はしておりません」
と、何も決まっていないのだという。