あのお笑い芸人の娘がグラビアデビューしたと思ったら、今度は大物男性歌手の息子がドラマ出演して話題を集める。とにかく芸能界では今、次から次へと2世ラッシュだ。本人たちは「親の七光り」を否定するものの、世間はそうは見てくれない。2世たちも「格差社会」の現実に無縁ではないというのだ。
陽水の娘、草刈の息子と次々デビュー
2世タレントの一人、「しょこたん」こと中川翔子さん
「芸能界では、タレントの2世は、親が共演して売り出すパターンが増えています。例えば、大物俳優、平幹二朗さんの長男で、俳優としてデビューした岳大さん。幹二朗さんと元妻の佐久間良子さんと『鹿鳴館』の舞台で共演したことが、デビューのきっかけでした」
あるタレント養成所のマネージャーは、近ごろの2世ラッシュ現象について、こう解説した。
親子で共演というパターンでは、最近は、井上陽水さんの二女、依布サラサさんが陽水さんの楽曲に歌詞を提供して話題になった。サラサさんが作詞した「長い猫」は、2006年3月にシングルとして発売されている。そして、07年9月5日付の「サンケイスポーツ」が報じたところによると、ついに12月5日、歌手デビューすることになったという。
サンスポでは、サラサさんについて、「父親譲りの透明感あふれる声質と抜群の作詞センスに合わせ、母譲りの美貌の持ち主」と記事で紹介している。サラサさんの母は、歌手の石川セリさんだ。
俳優でも、10月13日に公開予定の映画「0093 女王陛下の草刈正雄」に共演する草刈正雄さん、麻有さん(14)親子が注目を集めている。麻有さんは、まだ中学2年生で、9月6日付の「日刊ゲンダイ」の記事では、チャイナドレスに身を包み、「お父さんとの共演は恥ずかしい」とはにかむ様子の写真が載っていた。
タレントの2世は、思い出すだけでも多い。宇多田ヒカル、森山直太朗、中川翔子、坂口憲二…。新しいところでは、渡辺謙の長女の杏、薬丸裕英の長男のSHO、長渕剛の長女の文音…と、枚挙に暇がない。