NHKで「ネット私的利用」横行 次々ウィキペディア修正

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   インターネット上の利用者参加型フリー百科事典「ウィキペディア」の修正問題で、NHKが職場でのアルバイトの書き込みを知った2006年7月以降も、NHK内部コンピューターからの書き込みが続いていることがわかった。NHKでは、局内でのネットの私的利用を禁じており、ルールを守らない、コンプライアンスの欠如に頭を抱えている。

明らかに、業務上とは思えない書き込み

ウィキペディア修正発覚後、内部の審議委員会に諮られたことが分かるNHK情報公開ホームページ
ウィキペディア修正発覚後、内部の審議委員会に諮られたことが分かるNHK情報公開ホームページ

   NHKは、2007年5月10日、アルバイトがウィキペディアに書き込んでいたことなどを情報公開ホームページで明らかにしていた。この情報公開の件は、J-CASTニュースが8月31日に報じた記事「内閣府、総務省、NHK 職場で勝手にウィキペディア改ざん」のコメント欄で話題になった。

   そのホームページとNHK広報部の説明によると、06年7月、視聴者からの指摘を受け、NHKが調査したところ、NHKの短期雇用アルバイトが職場のパソコンを私的に使って書き込みをしていたことが判明した。

   NHK広報部では、J-CASTニュースの取材に対し、「インターネットの私的目的での利用(ホームページへのアクセス、電子メールの送受信、掲示板への書き込みなど)は、職員・短期雇用のアルバイトを問わず禁止しています」と話す。アルバイトによるウィキペディア修正の場合、このルールに反することになるわけだ。

   ところが、書き込みが発覚した06年7月以降も、内部からの編集、書き込みが繰り返されていた。この事実は、内部から書き込みや編集をした官庁や企業が突き止められるネット公開のプログラム「WikiScanner」の日本語版で、NHKのIPアドレスを検索すると分かる。

   例えば、タレントの「つるの剛士」の項目では、07年6月4日、深夜ラジオ番組の出演について、「この深夜番組でシモネタを連発しウルトラマンダイナでのヒーローイメージを完全に壊す。この時期あたりから『俳優』というより『バラエティー』傾向になったと思われる」などと挿入されていた。明らかに、業務上とは思えない書き込みであり、いまだにルールが守られていない状況だ

   これに対し、NHK広報部では、「ルールに違反して書き込みをしていたとしたら遺憾です。今後もルールを順守するよう徹底して行きます」と述べるにとどまった。

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