「あんた商売なんだから何とかしろ」
「お金でなんとかしようとする場合は自分で何とかしてくださいと言っている。それでも、あんた商売なんだから何とかしろ、っていうのはよく言われます。そのほとんどは親です」
この業者は、大学生のレポートや卒業論文の代行も行っている。自分でやるべきものを「丸投げ」してもらってお金をもらっていること自体が批判されるべきなのかもしれないが、あくまでも「そのまま提出しても何とかなるのかもしれないが、参考として提供している」と業者側は説明している。
文科省初等中等教育局はJ-CASTニュースの取材に対し、
「宿題は家庭での勉強の習慣を身につけるという趣旨。社会常識的に考えて、感想文を『丸投げ』というのは問題ではないのか」
と、宿題代行サービスについて述べている。
ただ、一方でネットや教育問題に詳しいジャーナリストは、
「昔は、親に協力してもらったり、自由工作を親がほとんどやってしまったりすることはよくあったのでは。親子の関係が希薄になって、親の代わりにネットに頼らざるを得なくなってきたということではないのか」
と指摘している。前出の業者も述べていたことだが、金を払ってまで「夏休みの宿題」をなんとしたいと思っているのは、多くは親。夏休み最終日に、家族総出で子供の夏休みの宿題を手伝ってあげる。そんな姿が減ってきているというのが背景にあるのかもしれない。