宿題代行、算数ドリル2万円 金でカタつけるバカ親

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   宿題が終わらない。どうにかしたい、というのは昔からよくある話。しかし、小中学生の児童・生徒がなんとかしようとする前に、親のほうがインターネットを介して代行業者に宿題をするよう依頼する例が増えているのだという。文部科学省は「家での学習の習慣をつけるというのが宿題の趣旨だ」と宿題代行を問題視しているようだが、代行業者は代行業者で、金で何とかしようとする親には困惑している。そこから、透けて見えるのは「バカ親」の姿だった。

親が子供を教育できなくなったから?

   次の日に小中学校の始業式を控える2007年9月2日、産経新聞フジテレビ系番組「新報道プレミアA」などが、相次いで宿題代行について報じた。インターネット上で宿題の代行を行う業者に、夏休みの宿題をメールなどで駆け込みで依頼するという「現象」に、批判の声が上がっているというもの。「プレミアA」では、

「少しでも自分がやったほうがいいですよね」
「お金で解決することじゃないんじゃないかな」

といった小学生の子を持つ親の声が紹介されている。

   実際にJ-CASTニュースが宿題代行を行っている業者に取材してみると、そこから見えるのは、小中学生の親のどうしようもない姿だった。

   大阪のある宿題代行業者は個人でサイトを運営し、副業として、メールなどの依頼を受ける。業者によれば、原稿用紙3枚程度の読書感想文が2万円。算数の問題が1問500円。算数ドリル1式が2万円という相場らしい。需要や人気の理由については、子供が勉強しなくなった、あるいは親が子供を教育できなくなったから、といった様々な理由があるという。ただし、この業者は「別に楽をして宿題をやってもらおうということではない」「金儲けのためではない」と説明する。

「結構家庭のご事情があるという人は多いんです。ただ、8月のはじめに『夏休みの宿題』をやってくれと言うのは変なのでお断りしています。夏休みの終わり、たとえば2日前に宿題があと1個だけできなくてというような宿題には対応している」

   なかには小中学生の児童生徒本人からの依頼もあるようだが、一番多いのは「はじめからお金で何とかしようとする親」からの夏休みの宿題の依頼だという。

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