結婚の報告があったのは1組
それではなぜ、親はこれほど「代理見合い」に頼るのか。神戸市で「縁結びの会」を主催するインフォースは、親が子供の結婚相手候補を探し「一度会ってみなさいよ」と働きかけるのは、昔から普通にあった事だという。
「親が子供の結婚相手を捜しにくくなった一つの原因は、ご近所付き合い、親戚付き合いも希薄になってしまい、世話焼きオバサンもいなくなったことです」
そのため「代理見合い」という存在に期待しているのだろう、と考えている。
「縁結びの会」が発足したのは2年前。これまで10数回の「代理見合い」を開催。男女10組対10組で行う。親は60歳前後が中心で、夫婦で出席する率が高いのだという。1回の参加費は1万円前後で、夫婦で出席する場合はプラス5000円になる。子供は男性が30代、40代、女性は20代、30代の順番で多い。追跡調査してはいないためこれまで何組が結婚したかわからないが、結婚の報告があったのは1組だという。
「同じ悩みを持つ親御さんが集まっていますので、もし結婚に至らなくても、これも何かの縁として、お互いがコミュニケーションを取り、結婚相手候補を紹介しあえるような、そんな関係になってもらいたいとも思っているんです」
と「縁結びの会」は話している。