「現代用語」は「『休刊』は考えたこともない」
一方「現代用語の基礎知識」だが、08年版はこれまでどおり発行され、自由国民社が選定している「ユーキャン新語流行語大賞」の発表・授賞式とあわせて、07年12月3日の発売予定だ。
もっとも、「現代用語の基礎知識」の発行部数は12万部で、創刊時の10分の1程度だ。 だが、清水均編集長は「『部数が落ち込んでいる』という認識は、少し事実に反する」とのコメントをJ-CASTニュースに寄せた。
「パソコンやTVのなかった昭和20年代といまの時代とを単純に部数だけ比較して『落ち込んでいる』と認識していません。むしろ13万、14万と発行しながらも休刊しなければならない他社の本のつくり方に対して、弊社は『適正な本づくり』を心がけて来ました。『休刊』は検討どころか議論にのぼったこともありません」
さらに、2誌の休刊で事実上独占状態に戻ったことについては、
「もちろん部数は多いほうがいいと思います。が、この20年、競合誌に翻弄されましたが、ライバルを失って感じることは、老舗はただ愚直に創刊の志を確認しながら、コツコツ行くしかないのだろうな、というところです」
と、老舗としてのプライドをのぞかせた。