野村證券は超VIP用に3億円から
大和証券は、最低契約金額5000万円と他社より高く設定。その分サービスは「コンサルティング・ラップ」といわれる、お客の一人ひとりにコンサルタントがはり付いて資産運用の相談にあたる。「顔を見て、面談して運用方法を考えることで安心感や信頼感が増している」(SMAコンサルティング部)という。同部には40人のコンサルタントを置いており、北海道から沖縄まで飛び歩く。
残高は2500億円弱。一人あたり平均1億円の残高を保有。「1年契約で更新していくので、継続してもらえると資産を足してもらえる」と、手づくりの良さを強調する。下期には契約金額の低い「ファンド・ラップ型」を導入。コンサル型と併進していく考えだ。
野村證券の残高は1219億円。06年10月からの取り扱いで、1年たたずに積み上げた。「順調に伸びています」(グループ広報部)という。取扱件数としては、契約金額1000万円以上の「野村ファンドラップ」が多いが、これとは別に、超リッチな個人を対象とする、最低契約金額が3億円からのSMAサービスがあり、コンサルタントがしっかりついて資産運用をみている。
日興コーディアル証券の「日興SMA」は3143億円(投資一任契約を結んでいないものを含む)の残高がある。投資一任契約のあるものは1678億円で、前年同月比134%の伸びだった。同社広報部も、「急激に伸びていますが、ある程度想定どおりです」と話している。