価格よりもあくまで価値にフォーカスした結果?
J-CASTニュースが日本マクドナルドに取材すると、同社広報は「全国の90%の店舗が値上げになっていることは否定しない」と語った。しかし「地域別価格」を謳っているならば、地方で値下げの店舗がもっと出てもいいはずだ。
同社広報によると今回の価格設定は、「デマンドベースプライシング」という価格設定手法を取ったのだという。これは、各地域の顧客満足度に沿って価格を決め、売り上げアップを狙うものだそうだ。最低賃金や地価が低いのは値下げする要因だが、一方で、店舗改装や、ドライブスルーの設置、接客教育などに投資し店舗の「価値」が高い場合、それに見合った顧客の納得いく価格を設定する。それが今回の「地域別価格」導入に反映しているのだという。値上げするための理屈、といっては言いすぎだろうか。
「『値上げ』と言ってしまえば消費者から反発を買う可能性があるため『地域別価格』にしたのではないか?」とのJ-CASTニュースの質問は否定し、「価格よりもあくまで価値にフォーカスした結果」であることを強調した。