ニコニコ動画自作自演例 「痛い!」まとめサイト出現

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   動画にコメントが付けられるサイト「ニコニコ動画」をめぐり、「自作自演動画」が話題になっている。動画の内容をほめるコメントが、実は動画の作者によるものだということがばれてしまうケースが相次いでいるのだ。これを受け、自作自演がばれるまでの顛末をからかいながら紹介する動画も多数出現、ちょっとした盛り上がりを見せている。

「誰が書き込んだか」が分かるソフトがある

自作自演動画の「跡地」には、大量のコメントが残されている
自作自演動画の「跡地」には、大量のコメントが残されている

   主にアニメ関連の歌を自分で歌ってみせる「●●歌ってみた」というタイトルが付いた動画が、騒動の舞台だ。カラオケを動画にして披露するようなものだ。披露された歌が上手いどうかについては判断が分かれそうだが、動画に対しては、例えば

「かわいい」
「似てるっちゃ似てる」
「これはもっと評価されるべきだな」

   といった、好意的なコメントが付くことも少なくない。これまでは、コメントを誰が書いたか分からない仕組みだったため、コメントを仮に動画の作者自身が書いていた、つまり「自作自演」していたとしても、文脈が明らかに不自然でない限り、ばれにくい仕組みだった。

   ところが、データベースには、「誰が書き込んだか」という情報(ID)は記録されており、「プロクスオミトロン」通称「オミトロン」と呼ばれるソフトを使用すると、画面上にIDが表示されるようになることが分かったのだ。その結果、動画投稿者とコメントを書き込んだ人のIDが一致する、つまり「自作自演」の事例が続々と判明したのだ。

   これを受けて、自作自演事例を多数まとめたサイトや、顛末を短く編集した「まとめ動画」なるものも多数出現した。その結果、投稿者自身が動画を削除したと見られるケースも少なくなく、動画が公開されていた「跡地」には、

「どうして自演するのかなぁ」
「痛い子ですね」

といったコメントが残されている。

「コメント少ないし盛り上げたかったから」

   そんな中、ライブドアが「公式エンターテイメントニュース」と位置づけている「トレビアンニュース」が2007年8月22日、この話題を取り上げた。同ニュースでは「自作自演動画」の作者にコンタクトを取ることができたとし、その作者は、自分の動画にコメントをつけた理由を「コメント少ないし盛り上げたかったから」。当初は自分(動画の作者)のコメントとして書き込んでいたが、アクセスが増えるうちに自作自演を行ってしまった、と明らかにしている。

   「IDが表示されるソフトで自作自演がばれる」という状況に対して、「ニワンゴ」広報担当者は

「そのような(IDを表示させる)ソフトがあるのは承知していますが、どれくらいの規模で使われているのかはわかりません」

と話していた。

   いずれにしてもこの騒動、「自作自演」が「痛い」「恥ずかしい」のは間違いなく、その点で盛り上がりを見せている。

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