「ケータイ小説」は、「ウェブ2.0」的メディア?
魔法のiらんど広報はJ-CASTニュースに対し、
「魔法のiらんどは、ユーザー主導型で動いているサイトで、ユーザー同士のコミュニケーションが活発です。そのため、作品作りにも参加しているような感覚があって、ケイタイで読んで、さらに本も手元に残したい、という人が多いのではないでしょうか」
と話す。
「いつでも無料で読めるのに、改めて単行本を買うのは、作品が生まれていく時間を共有した思い出を残すための記念ではないか」(朝日新聞)ということになる。
「ケータイ小説」を出しているゴマブックスはこんな見方だ。
「最初に買うのはケータイで読んでいた人。それが結構な数になる。売れると話題になり、読んでいない人が興味を持って買いベストセラーが生まれます」
サイト上のケータイ小説にはアクセス数がカウントされていて、500万アクセスを超えているものもある。彼らは単なる読者ではなく「イベントの参加者」と考えれば、「自分達の本が出た」と買いたい衝動にかられるのはうなずける。かつて、「小説をネットで流せば、全部読んだ人は単行本を買わない」と言われていたが、「ケータイ小説」はそれとは異なる「ウェブ2.0」的な形で生まれた新しいメディアなのかもしれない。