たかが携帯、されど携帯 小池防衛相と次官の泥仕合

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

「人事異動の連絡は、普通の企業でも携帯電話は使わない」

   そもそも、なぜ人事異動のような重大なことを、執務中の昼間に直接会うか、省内の内線を使うかして、連絡しなかったのか。これに対して、担当者は「携帯電話をするのは、特異なケース。人事異動の連絡は、普通の企業でも携帯電話は使わないでしょうから」と苦しい説明をした。

   結局のところ、「直接、携帯電話にかけたのは、(小池防衛相)本人のスタイルかもしれない」(報道室担当者)ということのようだ。

   独自のスタイルといえば、小池防衛相は、次官退任の人事構想について、省庁幹部は正副官房長官の人事検討会議を経て決定する慣例を破った形になっている。小池防衛相と犬猿の仲とされる塩崎恭久官房長官(56)も、「正規の手続きを踏んでいない」と突っぱねた。

   今回の携帯電話問題の暴露そのものも、従来の大臣では考えられない独自のスタイルだ。本来なら内輪の問題で済ます話を公にしたため、メディア挙げての大騒ぎになった。
   07年8月16日付の朝日新聞社説は、「これほどおおっぴらにやり合うのは前代未聞のこと」として、次のように、閣僚失格の烙印を押した。

「次官を交代させたいなら、手順を尽くして本人にきちんと説明すればいいことだ。小池氏は手続きの途中で人事がもれたと説明しているが、この混乱ぶりを見れば進め方に問題があったのは明らかだ。
部下を掌握できず、説得もできない。閣僚としての資質、力量に欠けると言われても仕方あるまい」

   田中真紀子外相が2002年1月、外務次官と激しく対立したとき、小泉純一郎首相は、"けんか両成敗"として両者を更迭した。そんな展開になるのかどうか。まだまだ小池VS守屋、塩崎の泥試合は続きそうだ。

1 2
姉妹サイト