特措法延長に不可解民主党 小沢と前原が「正反対見解」

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「自民、民主両党の大連立」望む声も出る

   これを受けて世耕氏は

「前原さんにはよく分かっていただいている。ただ、小沢さんが問答無用でノーだという姿勢を示されていることが心配だ」

と発言、半ば民主党内の不一致ぶりを皮肉って見せた形だ。

   こんな状況に対して、ネット上では賛否両論分かれている。ヤフーが設置している政治情報サイト「みんなの政治」は、議員ごとに評価を付けられる仕組みになっているが、小沢氏に対しては、これまで447件の評価が寄せられ、

「この人は、良い意味でも悪い意味でも政策が一貫している」
「私は彼を評価しません。自衛隊の給油に反対していましたが、そもそも『国連活動』という名分のみにこだわって平和活動なんかできるのでしょうか??」

と、まっぷたつだ。5点満点で点数が付けられる仕組みだが、現時点での平均点は3.5点だ。

   一方の前原氏には120件の評価が寄せられ、

「腐った自民党の象徴である小沢一郎にコロリと騙される短絡的な国民の空気に流されず、異なる意見を言う勇気には敬意を表したい」
「まあ、気持ちは分からなくないんだけど、それにしても若いねえ。そんなことだと永遠に政権は取れないよ」

などと、持論を正直に述べることの是非も分かれている。なお、前原氏の平均点は2.5点で、現時点では「小沢氏やや優勢」といったところだ。

   そんな中、時事通信が8月3日から6日にかけて行った世論調査では、望ましい政権の枠組みとして、現行の自民・公明連立による連立政権の維持が望ましいと考える人は11.9%にとどまり、「自民、民主両党などの大連立」を挙げた人が27.5%で最も多かった。

   このあたり、世論調査は両氏の発言前に行われたものとは言え、民主党内の「ねじれ現象」もあり、特別措置法についても自民と民主が何らかの形で妥協すべきだ、という方向が示されているのかもしれない。

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