おいしい食べ物多いNo.1 は「東京」
しかし、過去のアンケートでも「おいしいものが多い県」として上位だったのか、と聞くと、
「わからない」
という答えだった。
高知県が1位というのは妥当なのか、という話だが、「伝統食礼讚 長寿の国の食べもの見聞録」などの著書がある食文化ジャーナリストの陸田幸枝さんに聞いてみた。陸田さんは、「おいしさ」というのは基本的に素材の良さで、それは水によって左右される、という説だ。良い水があるところは海や山といった自然がしっかりしていて、高知県の自然はそれに該当するため、おいしい食べ物ができる。しかし、人の好みは様々で、食べる時期や、食べる場所で「おいしさ」は変わってくるため、どこの県が一番かというのは決めにくい。それでも無理に1位を決めるとすればこうなる、と笑って陸田さんはこう話した。
「魚介類でいえば、最高のモノは獲れた地元ではなく、東京の築地市場に集まります。そういう意味で、おいしい食べ物が多いのは東京なのではないでしょうか」