給与も日本で支払われるものと同レベルに
人材派遣のアヴァンティスタッフは2006年6月に中国最大の国営人材サービス会社「中国国際技術智力合作公司」(北京)と提携し、中高年を中心とした日本人の中国への転職に力を入れている。
同社海外事業室担当者は、団塊世代を中心とした日本人への「人材熱」について次のように話す。
「中国では製造業の品質管理の考え方が根付いていない面があるので、経験をつんだ日本人指導者への需要は高い。また、日本の団塊世代の方も(退職後に)自分がやってきた仕事を活かせる場が少ない事情もあって、『セカンドキャリア』を海外で要望する方も多くなってきました」
双方の需要が重なり、中国への「転職」を過熱させているようだ。さらに、中国の高度経済成長によって、給与も日本で支払われるものと同レベルになり、日本の団塊世代が就職しやすい環境になったことも、団塊世代が中国に転職する大きな要因になっている。