美容外科、「包茎治療」も専門だった 朝青龍「神経衰弱」診断の医師

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「『神経衰弱』は戦前の病気」

   読売新聞の8月6日付け朝刊(東京最終版)は「朝青龍は『神経衰弱』」、同じく産経新聞も「朝青龍は『神経衰弱』」の見だしだった。毎日新聞は「朝青龍 うつ病一歩手前」で、朝日新聞は8月5日のネット版で「朝青龍、『うつ病になる一歩手前の状態』と精神科医」だった。

   本田医師の診断に噛み付いたのは、スポーツ報知(8月6日付け)だ。診断内容などを伝える面とは別のページで、「『神経衰弱』は戦前の病気」「朝青龍診断に物言い」と見出しをつけて報じた。記事は、「世田谷井上病院の井上毅一理事長」の話として、明治時代の文豪、夏目漱石が「かかったことで有名な、戦前の病名」と指摘している。さらに「米国の診断基準からもすでに消えている『亡霊』のごとき病名(略)」とも触れている。記事では「(診断について)医学者から異論が出た」とまとめている。

   「神経衰弱」は今は使わない言葉なのだろうか。東海大学医学部の保坂隆教授(精神医学)にJ-CASTニュースが質問すると、「米国の診断基準としては使われなくなり、日本でもあまり使わない言葉になっている」と解説した。一方で「精神的な病名そのものをはっきり言わないために、あえてぼかした表現をするために使うことはあり得る」とも話した。使われなくなった理由については、「診断基準の研究が進み、使われなくなった」という。教授は、自殺者が多い現状を分析する厚生労働省の研究班の主任研究者を務めるなどしている。

   朝青龍の病状について、ヒルズタワークリニックの六本木院に本田医師への取材依頼をしたが、「用件は本人に伝えたが、忙しそうだった」とのことだった。本田六本木クリニックの電話番号にもかけ、留守番電話に取材依頼を吹き込んだが、8月6日19時30分現在、返答はない。

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