トヨタ・レクサスの初期の不調も大きく影響
トヨタ自動車のレクサスの実績もこの判断の参考材料だった。
2005年8月に国内導入されたレクサスは、最量販車種となるはずのミドルサイズのセダン「IS」や「GS」の販売が不調で、2006年に旗艦車種の高級セダン「LS460」を発売するまでの間、販売実績は目標の半分で推移した。
ホンダのアキュラは、レクサスとは異なりスポーティー車や個性的な車両を揃えたブランドなのだが、レクサスで不調の2車種はアキュラブランドのラインアップに通じるものがある。このため、トヨタのレクサス国内導入を失敗と考えたホンダは、アキュラ導入に慎重になったのだ。
アキュラ導入の延期の知らせを受けて、ホンダの国内販売店は肩を落としている。
これまでホンダブランドの販売店はふたつの店舗が隣り合っていても、チャンネルが異なることで成り立っていた。それが3チャンネル統合により、どちらかが移転したり廃止したりとなった。アキュラブランドの販売店舗に切り替えることを前提に閉店した店舗もある。