大人も子供も「脳トレ」 「インド式計算法」がベストセラー

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「2、3万部もいけば」が20万部越え

   担当者によると、インド式計算に目をつけたのは、携帯ゲームの「脳トレーニング」ブームや、ゆとり教育による「学力低下への危機感」があったことが背景にあったという。小学4年生以上を対象にしているが、最初から「脳トレ」に関心のある大人もターゲットに入れていた。それでも「2、3万部もいけばすごい」と当初は見込んでいた程度だったが20万部を越え「驚いています」。

   晋遊舎の担当者の話では、もともと「インド式」計算として、すべてが体系化され、学校で教えられている訳ではない。インドの人々も、生活の知恵として親から習ったり、暗算が得意なインド人の暗算方法を参考にしたりして学んでいる。現在日本で紹介されている「インド式計算」の方法の全てを、インド人全員が当たり前に知っている、というものではないそうだ。

   また、IT先進国として経済的にも影響力を強めているというインドの状況も「インド式」が注目された背景の一つと捉えている。「英語力と数字に強い国民性が経済発展につながっている印象があります」。

   その教育の「実力」に注目して、卒業しても日本の学校の卒業資格は得ることができないインターナショナル学校のインド人学校に子供を入学させる日本人もいる。東京・江戸川区の「グローバル インディアン インターナショナル スクール ジャパン」には、全校180人中「1割程度」(同スクール)の日本人生徒がいるという。英語力に加え「数字力」を期待したものとみられる。

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