作詞家生活40年記念CDも発売する予定
さらに同社が出す阿久さんのCDは、約250曲を納めた14枚組で3万9,690円(税込み)という「移りゆく時代(とき) 唇に詩(うた)~阿久悠大全集~」という大作もある。1997年に発売され、通販ルートなどを主に使っていたため、知名度は低く在庫もあまり用意していなかったが、こちらも「1日のうちに注文が入り在庫切れです」という。
07年11月5日には、ビクターやコロムビアミュージックエンタテインメントなど5社が共同で阿久さんの作詞家生活40年を記念するCDを発売する予定だった。阿久さん自身が曲の解説を書くなどの準備を進めている最中だった。ビクターの担当者は「CDを出す方向で準備を続けたい」と話した。
個人的に何度も話したことがある、というこの担当者は「白い麻のスーツを着こなすなど、服装をはじめ、おしゃれでダンディな方でした」と思い出を語った。「考えに考えた上で詩をつくるこだわりの人でもありました」。追悼番組やCDの売れ行きについて質問すると「偉大な方だった、と改めて思い知りました」と話した。