「ネットの書き込みなんて思いつきません」
もっとも、佐藤議員は両誌の取材に対して
「(岐阜新聞への抗議は)指示した記憶はないし、インターネットの書き込みなんて思いつきません」(文春)
「ネットに書き込めなんて指示したことはありません」(新潮)
と全面否定。J-CASTニュースでも、新潮で紹介された書き込みの内容は確認できておらず、この男性が本当に佐藤議員の指示を受けて野田議員と岐阜新聞を非難する文章を書いたのか、そもそも書き込まれた文章自体が存在するのか、などについて確たる証拠はない、という状況だ。
だが、仮に男性の言い分が本当だとすれば、これまで選挙の世界でメディア戦略を指す「空中戦」(対義語の「地上戦」は地道な地盤固めのことを指す)の範囲が2ちゃんねるも含むようになった、という象徴的な出来事と言えそうだ。
2ちゃんねるも「空中戦」の舞台となるとすれば、ブログでの書き込みは、各陣営にとってもっと有力な「武器」になる可能性もある。ただ、ブログでの評判を分析する「kizasi.jp」で、今回話題になった両議員の名前を検索してみると、ヒットしたのは両者とも、わずか5件。現在のところ、特に空中戦は行われていない模様だ。
なお、書き込みの真偽について、7月26日に佐藤事務所に取材を申し込んだところ、翌27日になって「色々話し合ったのですが、この件についてはコメントしません」との返答があった。ノーコメントの理由についても、明らかにしなかった。