重労働で「時給1,000円」では日本人はこない
東京でのアルバイトは時給1,000円以上のものが相当数ある。しかも、超人気メンチカツ屋での重労働となれば、「時給1,000円」で日本人がたくさん応募してくるとは考えにくい。しかも、「日本人より何倍も真面目」となれば、中国人を雇い入れるのは経済合理性にかなっているというものだ。それで、安くてうまいメンチができるという皮肉な結果となる。
中国人らが、「(佐藤健一容疑者が)不法滞在であることを知りながら採用した。捕まったら、店で働いていることを明かすなと言われた」と供述した、との報道もあり、人気店の社長が「不法滞在中国人」を意図的に雇用していた可能性もないとは言えない。J-CASTニュースは、吉祥寺の店舗や赤羽の事務所に問い合わせたが「取材には応じない」とのことだった。
外国人の不法就労などに詳しい古川健三弁護士は、「一般論」として、最近の外国人の労働について取締りが「厳しくなっている」と語る。
「外国人の労働を受け入れたいという要請がある割には、それに日本の法制度が対応していない部分がある。外国人の管理制度そのものが、日本にいる外国人が少なければいいというもので『すぐに帰ってください』という傾向が強くなっている。締め付けばかりが『管理』ではないのだが・・・」